歯磨きをすれば歯は白くなる? 歯の変色とホワイトニング歯磨きの基礎知識
2022/10/04
1、歯の汚れや着色の原因
日々欠かさず歯磨きをしているのにも関わらず、気づけば「歯が黄ばんでいる」「着色汚れが目立つ」などと感じることは多いですよね。では、なぜ歯は汚れてしまうのでしょうか。
それでは、歯が汚れてしまう原因についてみていきましょう。
・毎日の食事や生活習慣による色素沈着
人が生活するうえで必要不可欠な食事や飲み物の色素が歯に付着することで、歯の変色は起きてしまいます。
毎日欠かさずコーヒーや紅茶、お茶類を飲む習慣がある方は多いのではないでしょうか。実は、日常的に摂取するそんな飲み物に歯の変色のリスクが潜んでいるのです。これらの飲み物に含まれる色素がエナメル質にステインとなって付着・蓄積することで、歯に黄ばみを及ぼすようになります。
また、喫煙も同様です。喫煙者の方にとっては、生活習慣の一部ですよね。しかし、この喫煙もまた歯の変色にかかわる大きな要因の一つなのです。タバコのヤニが歯に付着することで、 歯の色が茶色に変化してしまうのです。
こうした日々の食事や生活習慣が原因となっている色素沈着を防ぐには、やはりこまめな歯磨きが必要になってきます。
・歯石汚れ
食事をすることで、歯のエナメル質からリン酸とカルシウムといったミネラル成分が溶け出す【脱灰】が起きます。
通常、脱灰が起きても時間の経過とともに唾液に含まれるカルシウムなどが歯に供給され、再石灰化が起こります。食べ物を摂取するたびに起きる脱灰と再石灰化の連続により、口の中の健康は保たれているのです。
しかし、ながら食べといった時間をかけて食事をすることにより脱灰の起きている時間が長くなることで、そのバランスが崩れてしまい脱灰が進んでしまいます。
歯からミネラル成分が溶け出たままでは、歯のツヤや輝きが失われるだけではなく、黄ばみが際立ってしまいます。
脱灰による歯の黄ばみを防ぐためにも、だらだらと食事をすることは避けるようにしましょう。
2、歯磨きによるホワイトニング効果
歯を白くするために、歯科でのホワイトニングを検討したことのある人もいらっしゃるのでしょうか。しかし、歯科でのホワイトニングは高額かつ通院の手間や痛みが生じるというデメリットが存在します。そのため、できれば自分のできるケアでのホワイトニングを希望する方も多いでしょう。
そんなときこそ、「ホワイトニング歯磨き粉」の出番です。ホワイトニング歯磨き粉には、着色汚れの原因となるステインの除去、ホワイトニング効果の持続などの効果があります。
しかし、ここには落とし穴が存在します。市販のホワイトニング歯磨き粉には「歯そのものを白くする濃度の成分は配合されていない」ということです。そのため、市販のホワイトニング歯磨き粉で歯そのもののホワイトニングは期待できないのです。
では、種類豊富なホワイトニング歯磨き粉の中からどのように選べばよいのか見ていきましょう。ずばり、ホワイトニング歯磨き粉選びには「ポリリン酸ナトリウム」「ヒドロキシアパタイト」という成分配合がカギとなります。
・ポリリン酸ナトリウム配合
ポリリン酸ナトリウムには、歯の表面をコーティングすることで歯表面の汚れや着色、ステインの再付着を防ぐ効果が期待できます。
先ほど、紹介した飲み物やタバコからの着色汚れにはこのポリリン酸ナトリウム配合のホワイトニング歯磨き粉がうってつけなのです。
・ヒドロキシアパタイト配合
ヒドロキシアパタイトには歯石を吸着除去したり、歯の表面の小さな傷を埋めて滑らかにする作用があるため、歯石や着色汚れの予防効果が期待できます。それだけでなく、歯のエナメル質の健康を守り、虫歯の発生と進行を予防する効果やなめらかでツヤのある歯を保つ効果もあるのです。
まとめ
歯が白いと清潔感や好印象を人に与えることができます。それだけでなく、歯が白いことで歯を見せて笑えるようになり、自分に自信を与えてくれるのです。
こまめなケアや普段使用する歯磨きに気を配るだけでも、歯の着色汚れは改善することが可能です。丁寧なセルフケアを継続して、素敵な笑顔を目指しましょう。