ホワイトニングにおける "自然な歯の白さ"とはどのくらい? 歯が白くなる仕組みにはこんな秘密が!
2022/10/07
ホワイトニングにおける"自然な白さ"とは一体どのくらい?
ホワイトニングを行う時には、歯の白さをS2~S40までの数値を表しているシェードガイドという歯の色のサンプルを使い歯の色を見ていきます。
ちなみに日本人の平均的な歯の白さについてですが、
このシェードガイドで言うとS30~S32と言われています。
数値の基準はこのような感じです。
・S12以下はとても白い印象を与えます・S14~S30は歯の色に違和感がないです・S32以上は歯が黄色いという印象を与えます
このように見ていくと、日本人の歯は少し黄色みがある白さの方が多いです。
ホワイトニングでは、S12~S14ぐらいの自然な白さを目指していきます!
実は芸能人のように不自然なほどに白い歯は、ラミネートべニアやセラミックを被せる方法を行っていることが多いです。
ラミネートべニアやセラミックと言うものは、健康な歯を削って行う為、コストもかかり、さらに歯の寿命が短くなってしまいます。
これからの自分の歯の健康の為にも、これらの方法はあまりおすすめしていない歯科医院が多いのが現実です。
ホワイトニングで歯が白くなる仕組みについて!
ホワイトニングを行う事で、なぜ歯が白くなるの?と疑問に思いませんか?
実は歯が白くなる仕組みについては、薬剤による2つの効果が生み出しています。
1. 色素が無色透明に分解される効果
ホワイトニングの薬剤で使用されている過酸化水素や過酸化尿素は、歯の表面のエナメル質に付いたステインなどの汚れを分解して、無色透明にする役割があります。
これは「ブリーチング効果」と言います!
歯が白く見える理由のひとつです。
2. エナメル質の構造を変える効果
歯はエナメル質→象牙質→歯髄の3つの構造から成り立っています。
エナメル質の下の層にある象牙質は黄色っぽい色をしている為、エナメル質が薄くなってしまうと、その色が透けて歯が黄ばんで見えることがあります。
さらに、象牙質は年齢を重ねるにつれて色が濃くなる傾向にあります。歳を取ってから歯が黄ばんで見えるという方が多いのはこのような理由があります。
「ブリーチング効果」で歯の表面を無色透明にすることができても、象牙質まで白くすることは難しいとされています。
しかし、過酸化水素や過酸化尿素がエナメル質の構造をすりガラスのような形に変えて、光を乱反射させることにより、象牙質の色を見えなくすることが可能です!これを「マスキング効果」と言います。
ホワイトニングでは、このふたつの「ブリーチング効果」と「マスキング効果」が合わさって、歯が白く見えるという仕組みになんです。
ホワイトニングで自然な歯の白さを保つ方法について
やはり個人差はありますが、ホワイトニングの持続期間はオフィスホワイトニングで3~6ヶ月、ホームホワイトニングで6~12ヶ月ぐらいと言われています。
また、食生活によってはホワイトニングをしても着色汚れが付いてしまったり色戻りが起こることがあります。
ホワイトニング後に自然な白さを保つおすすめの方法をご紹介します!
1. 定期的なメンテナンスを歯科医院で行う
ホワイトニング後の歯の白さは永久的に続く訳ではありません。
その為、定期的に歯科医院でのクリーニングとホワイトニングを行うことによって、白さを維持することができます。
また、歯科医院で定期的なメンテナンスを行うことは、虫歯予防や歯周病予防にもつながります。
2. 飲食後は口をゆすぐ
着色しやすい食べ物や飲み物の過剰摂取は、ホワイトニングの妨げとなってしまいます。
着色汚れの原因となってしまう可能性のあるものは、
• カレー
• コーヒー
• チョコレート
• 紅茶
• 赤ワイン
• コーラ
などが例にあげられます。
ホワイトニング中は出来る限り着色しやすいものを控えたほうが良いです。
しかし、飲食後に歯磨きやお口をゆすぐことで、
汚れを定着しづらくすることも出来ます。
また、喫煙もホワイトニングの妨げとなってしまうので注意が必要です。
3. ホワイトニング歯磨き粉を使用する
自然な白さを維持する為には、ホワイトニング歯磨き粉を使用することもおすすめします。普段の歯磨きでホワイトニング歯磨き粉を使うことによって、汚れやステインの付着を予防することが出来ます。ホワイトニング歯磨き粉にはたくさん種類がありますが、歯に優しくお口の健康を維持できるものが良いです。ホワイトニング歯磨き粉には、研磨剤が使用されているものが多いですが、それは歯の表面を傷つけてしまい、知覚過敏を起こす恐れもある為、あまりおすすめはできません。使用するなら、無配合のものか低研磨性のものを選びましょう。
まとめ
歯科医院でホワイトニングを行う際は、シェードガイドを使って自分の理想の色を目指すことができます。ひとりひとりと相談しながら施術を行う為、想定以上に白くなりすぎることは、ほとんどありません。
ホワイトニングの効果には個人差があります。
そして基本的には自分の歯本来の自然な白さにすることが可能です。しかし、先程ご説明したようにホワイトニング後の白さは永久ではありません。
歯科医院での定期的なメンテナンスはもちろん、ホワイトニング歯磨き粉と一緒にすることでより効果が長続きします。
そして着色汚れや色戻りを避けるためにも、まずは普段の生活を見直し、出来ることからやってみましょう!