コーヒーを飲むと歯が黄ばむ?
2022/10/19
1、コーヒーと黄ばみの関係性
歯の白さは、人に与える印象を左右しますよね。歯の黄ばみに悩んでいると歯を見せて笑うことを戸惑うこともあるのではないでしょうか。笑ったときに見える歯が白ければ白いほど自信が持てます。ここで気になるのが、なぜ歯は黄ばむのかですよね。その原因について解説していきます。
黄ばみの原因は「ステイン」
ステインとは、飲食物に含まれているポリフェノールの色素と、歯の表面を覆っているペリクルというタンパク質が結合した汚れのことです。そして、このステインこそが歯の黄ばみの原因なのです。
コーヒーとステイン
コーヒーを飲むと、歯は黄ばみやすくなります。しかし、それはコーヒーの色がそのまま歯に付着したからというわけではありません。着色汚れはペリクルというタンパク質の膜が関係しています。このペリクルには歯のエナメル質を保護したり、歯の再石灰を促すという役割があります。その反面、細菌や食べかす、食品の色素を付着させてしまうという一面もあるんです。コーヒーを飲むとペリクルにステインが付着しやすくなってしまうため、黄ばみなどの着色汚れが定着してしまうのです。
着色しやすい飲食物
コーヒーの他にも着色しやすい飲食物が存在することをご存じですか?以下のような飲食物をよく口にするという方は、黄ばみに要注意です。
・紅茶やお茶類
・ワイン
・カレー
・チョコレート
・緑黄色野菜 など
これらの飲食物にはポリフェノールやタンニンが多く含まれているため、歯にステインが付着しやすい傾向があります。中でも、カレーは色が濃い食べ物なので歯の黄ばみにつながりやすいんです。
2、黄ばみを落とす方法
コーヒーなどで付着した黄ばみを歯磨きで落とすことは簡単ではありません。では次に、どのような落とし方があるのか紹介していきます。
歯医者でホワイトニング
歯を白くする方法として、歯医者でのホワイトニングを思い浮かべる方は多いのではないでしょうか。歯医者でのホワイトニングは薬剤や専用の機器を用いて歯を白くする方法です。そのため、即効性があり効果を実感しやすいというメリットがあります。その一方、保険の適応外であるため費用が1回【30,000〜70,000円】と高額になるという側面もあります。
自宅でホワイトニング
市販のホワイトニング歯磨き粉や消しゴムを使って、自宅でホワイトニングをすることも可能です。歯の黄ばみを落とすには「ヒドロキシアパタイト」「ポリリン酸Na」「メタリン酸Na」等の成分が配合されたものがおすすめです。購入の際に、裏面の成分表示を気にしてみてくださいね。
サロンでホワイトニング
サロンでホワイトニングをするという方法もあります。一回当たりの費用が【3,000〜5,000円】と歯医者のホワイトニングと比較するとかなりお手頃に行うことができます。また、一回のホワイトニングにかかる時間も20分〜と短時間であることも特徴です。そして、お客様自身が行うホワイトニングですので歯の状態と相談しながらホワイトニングをすすめることができることも魅力の一つといえます。
まとめ
歯の黄ばみにはコーヒーそのものの色が関係しているのではなく、コーヒーに含まれる成分がペリクルのタンパク質に結合してできる「ステイン」が原因であることが分かりましたね。黄ばんでしまった歯を白くするには、ホワイトニングが効果的です。ホワイトニングにはいくつかの方法が存在しています。しかし、ホワイトニングの効果はどの方法においても永遠ではありません。自分に合ったホワイトニングを見つけて、無理なく続けることで白く美しい歯を手に入れましょう。